近況など

2010.5.5 (水)

メインのMacが年明け早々に壊れてしまい、音楽制作が全くできない状況です。とほほ。。。ギターをちょろちょろと弾いたりはしてますが。

サブマシンのMacBookでかろうじてネットにつないでるような状態です。

以下、音楽制作に関係ない事です。

年度が変わる少し前に、とある方から、5年以上前に翻訳した文章についての誤り等々を指摘して頂きました。やっと反映できたので公開しておきます。こんな辺境なサイトまでお越し頂いた上に、とても丁寧な注釈まで送っていただき、本当にありがとうございました。

「Web2.0に道徳を持ち込むな」
http://www.minfish.jp/blog/archives/2005/10/web_20_2.html

この文章は、いまではすっかりなりをひそめたweb2.0がやたらと盛り上がっていた時期の文章で、そのアンチテーゼ的なことが書かれていた文章でした。2010年の現在、web2.0は単なるブームとしてしぼんだだけでなく、業界全体が、不況、寡占などのほか、以外にも凡庸な理由で活力を奪われていってるように思います。結局、広告以外に有効なビジネスモデルが確立できなかったように思います。また、ニコラス・カーが当時指摘している以上に、「プロフェッショナル」という人たちは厳しい立場になっているんだろうなと想像する反面、近年のバズワードである「クラウド」とか「電子書籍」に対してもかりそめにもweb2.0を通過した人たちは眉につばをつけて聞かざるを得ないのだろうと、いまざっと読み返して思いました。

river tamagawa

2009.12.13 (日)

river_tamagawa
river tamagawa

DTMマガジン2010年1月号の『藤巻浩のお気楽道場』に掲載させていただいた曲です。元の曲は1年ほど前に作曲の練習として作ったものです。メロディの原型だけ残し、リハーモナイズしてアレンジを作り直しました。ギターのインストにしたかったので弾きやすい調にトランスポーズして極力、演奏技術の下手さを隠せるようにしました。

フィールドレコーティングで録音した野球少年たちの声がイントロとアウトロで入っています。風の音とかが気持ち良く録れたのがよかったかと。

自分でも簡単な曲だとは思うのだけどギターの録音は何度も何度も録り直しました。練習ではさらりと弾けるのにRecボタンを押したとたんに失敗するのはなぜなんでしょうね。ただOKのテイクが録れるころには曲をあらかたマスターしてしまったので、練習方法としては漫然と一人で弾くよりは良いのかもと思いました。

仕事の都合でフルパワーでギターの練習は難しいのだけれど細く長く弾き続けて、いつか人の前で弾けるようになれたらなと思いました。

9月頃の多摩川は本当に最高なんですよ。かつ、うちの近所の河原は小さいながらも木々があって日よけにもなっていてピクニックにも最適なんですね。

ダサイかカッコいいかで言うとダサイ部類の曲なのだけど、あの河原の爽やかな空気感が定着できて少しでもリスナーに伝わればといいなと思いました。「お気楽道場」の最終回にのせてもらった曲なのだけど、ある意味、初めて載せていただいた「小さいけど確かな変化」と似た方向性の曲なのかと思いました、

Sketch_09.11.23

2009.11.23 (月)

次は歌ものに挑戦です。

sketch091123
[audio:https://www.minfish.jp/mp3/sketch091123.mp3]

1)リズムトラックを用意
2)コード進行をくみ上げる
3)上に載ってくるメロディーを作る
4)仮のベースラインを作る

まで終了。ここまでで約4〜5時間。

歌ものなのでサビの部分を分かりやすくしてみたつもりです。
そうすると、意外にも90年代初頭のユーロポップ調の曲に!あくまでイメージですが。
最終的には、もうちょっとソリッドなサウンドになるといいなあと思います。

次の工程では粗いメロディーラインを整えてつつ、無駄なフレーズを削り取り、自分で歌える音域にトランスポーズして仮歌を入れます。

歌えるのか?>自分。

まあ、Melodyneとかもあるし。あとで修正しつつやってみます。
仮歌が入ったらその他のパートを作りつつ、詞を考えていきます。

書けるのか詞を?>自分。

どうなることやらです。

absolutely brilliant

2009.11.8 (日)

absolutely_brilliant

absolutely brilliant

DTMマガジン2009年12月号の藤巻浩のお気楽道場に掲載させていただいた曲です。
自分の曲ではじめて楽器(ギター)の録音をしてみました。まだ少しですけど。
今回の曲は薄い透明色を重ねる事でハーフトーンを複雑に見せる絵画のテクニックがあるのですが、そんなような方法論をイメージして作ってみました。

お気楽道場は来月で最後との事。とっても、とっても、残念です(涙)。毎月励みにさせていただいただけに。。。雨の日も晴れの日も風の日も、仕事でちょっと落ち込んだときも、いつも、いつも、この番組に元気をもらっていました。他の投稿者の方へ向けたアドバイスも自分の音楽の糧にさせてもらっていました。去年あたりに作った自分の曲を聴き直してみると恥ずかしい気持ちでいっぱいになるのですが、仮にそれは自分の耳が成長したと前向きにとらえると、この成長はあの番組のおかげと思っています。

きっと、藤巻先生のお子さんが大きくなった頃にまたコーナーを再開してくれるだろうと、願ってやみません。心待ちにしております。ぜひ。それまで自分も精進しなくては。ギターも(極力)毎日練習します。

しかし、今月も他の投稿者の曲の完成度、、、高いですね。。。
自分の曲は理論的な事を極力取り込もうとコネコネとこりくり回しつつ作っているのですけど、最後は感覚で突っ走ってしまっていて、ちょっと恥ずかしく感じました、今月は特に。

「絵画的な印象」とご指摘いただいた事について。
DAWを初めてさわった時は「これって昔絵を描いていたのと同じ感覚じゃないか」と強く感じ、自分でも音楽が作れるのではと思いました。作曲って子どもの頃から特別な訓練を受けた才能のある人だけがやるものと思い込んでいたのだけど、この発見はとても新鮮だったのを鮮明に覚えています。「良い曲」を作るのは訓練が必要な事は変わらないけれども、少なくとも今は、入り口の所は広く開かれているのだと感じました。

この感覚はUIが音の作り方を抽象化してるからだと思っているのだけど、テクノロジーが人の力をエンハンスする幸せな例なのではないでしょうか。

はじめてのフィールドレコーディング

2009.9.26 (土)

EDIROLのR-09HRを購入したので初めてフィールドレコーディングをしてみました。
多摩川の河川敷です。もう夏も終わりつつあり鈴虫が鳴いています。

録音する事で音と時間に対する意識が強まるような不思議な感覚を覚えました。
動画を撮影するよりその作用が強いように感じます。

来週は旅行で台北に行くのでR-09HRを持っていくつもりです。

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サイズの割に音質がよくてびっくりしました。

練習

2009.9.23 (水)

次に作る曲はギターインストにしようと思っているので、ギター録音の練習です。
短い曲なのですが何度も録音し直したので時間がかかりました。普通に弾けているのにRecボタンを押すと、とたんに弾けなくなるのはなんでなんだろう。生録音は手間もかかるけど、音の存在感が打ち込みの音源と全然違うと思いました。あと、弾きやすい曲というのは基本的に良い曲なんだなと。

商業アーティストが作った曲なのでYouTubeにアップ。YouTubeデビューです(笑。この曲はYouTubeで弾いているひとがいっぱいですね。人気なんだなー。うまいなーと思う人もちらほら。自分ももっと練習してうまくなりたいです。YouTubeはアーティストのPVとか音源ズバリはNGですが、自分で演奏したのは大丈夫とのことです。

参考:YouTubeがJASRACと契約 演奏動画、投稿可能に

iMovieを久しぶりに使ってみたのだけど、iMovie’08だと編集した動画を直接YouTubeにアップ出来たり機能がだいぶ進化していました。逆に使い方がよくわからなくなった所も。。。今は確か’09が最新だったかな?ムービー作りも練習です。

今回使用した写真はロンドンのハイドパークで撮ったものです。もういま時分は寒くて暗いだろうけど、夏のほんの数週間のハイドパークは本当に美しい。また行きたい。

ギターを買いました+近況

2009.8.12 (水)

ちょっと前の話になるのですが、前々から欲しかったギターを買いました。

買う一月ぐらい前からいろいろな楽器店を訪れては(自分では弾けないので)店員さんに弾いてもらってました。そして、最終的に選んだモデルはこちら。

Gibson Les Paul Studio

Ebony(黒)のタイプです。ピアノのようなボディのかなり奇麗なギターです。未確認ですがアヴリル・ラヴィーンも使ってる(た?)モデルだそうです。

ギターはかなり大雑把に大別すると、フェンダータイプとレスポールタイプがあってそれぞれ特徴があるとのことですが、自分はレスポールタイプの暖かみのある太い音にグッときてしまい、ずっと欲しいなあと思っていた次第です。

このモデルを選んだ理由は、一つ上のモデルと比べても装飾を簡略化した以外、音的には同じという楽器屋店員の売り文句が決め手でした。人前でパフォーマンスする事はしばらくは無いだろうという事で決定です。それでもちょっと高かったのですけど。実利重視。宅録専門です。

ここ1,2週間は、作曲活動は少し休んでギターの練習をしていました。まだうまく弾けないですけど楽しいですね。鍵盤とはまた全然違った仕組みで音が出るのでかなり新鮮です。とくにコードの組み立てが。

10代の頃によく聴いていたNirvanaの楽譜と、初心者向けのDVD付きのチュートリアル本を買ってきて練習しています。

about a girl
[audio:http://www.minfish.jp/mp3/about_a_girl.mp3]

一応、波形編集もしてるのですが、自分で言うのもアレですけど、かなり下手ですね。。。(はぁー。タメ息。)
はじめて間もないのであたりまえかもしれませんが。リハーサルではうまく弾ける(と感じる)のに、Recボタンを押すと毎回間違えるのはなぜだろう(笑)。もう少しうまくなったらぜひ自分の曲を弾いて録音したいです。せめて、波形編集すれば人に聴かせられるくらいのレベルに持っていければと。

最近は、立て込んでいた本業の方も少しだけ落ち着いてきたので、秋にかけて音楽制作にも時間がさけそうです。
今日は仕事から少し早く帰ってきて家で映画を観ました。「ロシュフォールの恋人たち」です。初めて見たのは美大生になりたてのころで映像論の授業ででした。当時はあまりに映像と音楽がくどすぎて、途中で観るのを挫折したものです。今観ると以外にすんなり観れてびっくりでした。後のほうの派手派手なシーンと対比して抑え気味のオープニングのタイトルロールと、ジーン・ケリーの登場の場面は今観てもかっこいいですね。無理矢理感が漂う画面の色彩構成はきっとカラーフィルムの価値が今と違っていたからなんだろうなと。もちろん音楽もとってもカッコ良かったです。特撮やCGに頼らないこういったライブ感のある映画は昨今でも、もっとあっても良いのになと思いました。

映画好きの「教養」の部類かなと。

binary ego 2nd take

2009.7.20 (月)

bnary ego 2nd take

[audio:h/mp3/binary_ego2.mp3]

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この前作った曲をリメイク。
音があたっている所を直しました。少しおとなしい感じになっちゃったかな。

hard rain

2009.6.28 (日)

hard_rain

hard rain
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この前、スケッチした曲を完成させてみました。イメージがなかなか固まらず時間がかかりました。もう少しすっきりした構成に仕上げてもよかったかも。もうちょっと高いクオリティの曲を今は作れるかなあということで、今回はDTMマガジンへの投稿なしです。ダーク目で、ソリッドな曲が続いたので次はしっとりした曲か、カラフルな曲を作ろうと思います。

前回のスケッチ
[audio:http://www.minfish.jp/mp3/sketch090531.mp3]

moonlight

2009.6.13 (土)

moonlight

moonlight

[audio:http://www.minfish.jp/mp3/moonlight.mp3]

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DTMマガジンの7月号に掲載してもらった曲です。最近は投稿数がだいぶ増えたようで必ずしも全員が番組に取り上げてもらえないようなので感謝感謝です。

この曲はリハーモナイズの練習という位置づけです。楽譜をPrintMusicでmidiにスキャンしてAマイナーにトランスポーズし、ピアノロールを眺めて、ふと気づきました。選曲失敗したと。分散和音だらけで和音を書き換えるにはここに手を入れざるを得ませんでした。

ただ、出だしの数小節が心地よい感じに出来たので、中音域の比較的メロディっぽい所を残し最後まで強引に進めてみました。AマイナーのダイアトニックコードはCメジャーと比べてドミナント-トニックがやや複雑なのでちょっと苦戦しました。(単に黒鍵が出てくるだけですが。)広いレンジの分散和音のところで音がぶつかっているのが分かったのですが、ここまで細かい音符の単位でコードを都度動かすとせわしなくなるし、結局、解消出来ませんでした。そして結果は・・・やっっっぱり、分散和音ですよね。。。

絵画と音楽について。

子どもの頃はとくに絵がうまいわけでもなく、むしろ音楽の方が好きでした。買ってもらったマンガの主題歌のカセットテープを延び延びになるまで聴いてたりしました。結局どこで間違ったのか美大に進学する事になりましたが。

絵にまつわる小さい頃の思い出は、親が留守のときにクレヨンで部屋の白い壁全面と自分の服にさんざん落書きして大変怒られたという事です。しばらく正座して反省させられました(笑)帰って来た時は両親もさぞかしびっくりした事でしょう。

バランスを取るときに使う意識の奥の方は絵画と音楽はどこかで繋がっているような気もします。絵画での空間意識は、写実的に見えるタイプのものでも作者の解釈と構築力が求められます。音楽ももっと深い所まで理解するとそうなのでしょうか。

また、自分は曲を作っていて終盤の方になると、はっきりしたビジュアルイメージが浮かんでくるようです。このブログで曲と一緒にのせているイメージがそれです。だいたい頭の中のビジュアルイメージがクリアになったら「曲が完成した」という事にしています。イメージをphotoshopで作るときは頭の中のイメージをただ取り出しているだけなので、ばばっと大体30分ぐらいで作れちゃいます。ほとんど迷いも無い。そういう意味ではやっぱり脳の近しいところを使っているのでしょうか?

言語感覚が一番足りないかもですね。曲のタイトルをつけるのもいつも迷いますし、歌モノをつくろうとしても歌詞が全然思い浮かびません。