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2005年11月 アーカイブ

2005年11月04日

Flashでウィンドウサイズの可変表示

問題:
Flashでパブリッシュの「サイズ:100%表示」+「伸縮:拡大・縮小なし」にして、ページの長さが変化するデザインにしたとき、ブラウザのスクロールバーが出ないため、下の方のコンテンツが閲覧できない。

はじめ、fscommandを使ってjavascriptにコンテンツの高さを渡そうと思って失敗。fscommandはMacのFirefox(僕のメインブラウザ)で動かず。htm側でflame切ったりcssいじったり、あれこれしてもうまくいかず。

結局、コンテンツが表示されたタイミングでActionScript側に以下のようかんじでJavascriptに値を渡し、

getURL("javascript:chageStageSize("+全てのコンテンツの合計の高さ+");");

HTML側に以下のようなJavaScriptを追加するとオーケー。

<script language="JavaScript">
<!--
function chageStageSize(arg){
document.body.style.height = arg;
}
//-->
</script>

これだと、上記のパブリッシュ設定でも、ページの長さに合わせてブラウザのスクロールバーが出ようになる。
body要素だけじゃなくて、div要素の高さをいじったりも出来るはず(多分)。
リストページとか、Blogとか、RSSリーダーみたいなのをフルFlashで作るときに便利です。

[追記]
document.body.styleはwindowsのIEでだめみたいです。
document.getElementById('divのID').style.heightでオーケみたいです。

2005年11月06日

del.icio.usのmp3対応

del.icio.usで、ネット上のmp3をブックマークすると見出しの左に青い三角が現れて、その場で再生できる件について。

delicous051106.gif

http://del.icio.us/popular/system:filetype:mp3

仕組みとしては、phpかなんかのプロキシを挟んでFlashでストリーミングしてるみたいだけど、これ便利すぎる!タグ付けされたリンクをブラウズしてその場で再生。ネットサーフィンのあり方を変えるんじゃないか。

Flashというと中村勇吾デザインみたいにぐりぐり派手に動くやつと固定観念に縛られてると面白くない。枯れたJavaScreiptがGoogleで生きを吹き返したみたいに、Flashこそもっと自由な使い方を考えなきゃなあと思いました。もともとポテンシャルは高いのだし。

僕自身、いわゆるグラフィックデザインにあまり興味がいかず、どちらかというと、プロダクト的というか、機能のデザインがしたいと常々思ってるので、久々のヒットです。

2005年11月09日

Illustrator + Javascriptでアルゴリズミック・ビューティー

ほかにも、AppleScriptとかの存在は知ってたのですけど、あれこれ面白い事ができるんだなと確認した次第です。

現在、調査中ですけど、手作業では相当難しいイメージを割に簡単に作れそうでいい感じみたいですね。アルゴリズミック・ビューティー。

個人的に、近い将来Webデザイナーはプログラマー(あるいはSE)にかなり近づくんじゃないかと予想してるのだけど、こんな所も理由のひとつかもしれない。

さっそく、デフォルトでインストールされているサンプル・スクリプトをいじって、3000個のオブジェクトを色と透明度を変えてランダムな位置にコピーし、円形内のものだけ表示するスクリプトを書いてみました。

続きを読む "Illustrator + Javascriptでアルゴリズミック・ビューティー" »

2005年11月11日

「Web 2.0 Design Patternsの訳」その後。

CNET JAPANでしばらく前にWhat is web 2.0の翻訳が公開されていました。

もちろん、後編の方には僕が以前翻訳した、Web 2.0のデザインパターンの翻訳も含まれています。

http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000054679,20090424-4,00.htm

やはり、プロフェッショナルの仕事ということで、とても読みやすいです。というか、よく編集されていて、なるほど、こういう日本語に訳すのかと勉強になりました。やはりプロの仕事はすばらしいです。英語力も日本語力も遠く及ばないです。

ということで、僕の翻訳の方はすでに役目が終わった感じなので削除しようと思いました。ですが、少し考えて、やはり残しておく事にしました。

僕の方が10/07に(デザパタMLで結城さんが投稿した次の日に)公開したのに対して、こちらは11/09。単純な日時の比較で1ヶ月くらいのスパンがあります。よって僕の方が偉い!というつもりはさらさら無いのですが、プロの仕事とアマの仕事の性質の違いの良いサンプルになるのではないかなと思ったのがその理由です。だから、あえてクオリティの低いと思われる箇所も修正せずに晒しておくことにします。

テクノロジーがプロフェッショナルを脅かしたり、アマチュアを駆逐するようにはなって欲しくないですよね。むしろ、アマチュアの力をエンハンスしたり、プロフェッショナルがアマチュアの仕事を利用できて、空いた時間にそのプロフェッショナルが違う分野でテクノロジーを利用してアマチュアの仕事をして、、、といった連鎖になったらいいなあと。

ただのユートピア思想の甘ちゃんだと思われるかもしれない。けど、夢や希望の無いテクノロジーになんの意味があるのか僕には分かりません。

「夢や希望」が単一じゃないにしても、世界を変えるのはそういったテクノロジーなのだと思います。

2005年11月14日

原研哉さんの講演

先週の金曜日、ご縁がありまして、デザイナーの原研哉さんの講演に行ってきました。

非常に引き出しの多い方で次から次へとピタリと決まった言葉があふれてくる感じで圧倒されました。(前日2時間しか寝ていなかったせいもあってついウトウトと。。)

おもな講演の内容は以下の2点。

・HAPTIC
・ex-formation

■HAPTIC
ハプティックと読むらしい。
もっと生の、例えば、「裸足で石畳に立つ」ような触感的なものに訴えかけるようなコミュニケーションに注目してみようという事でした。

テクノロジーの発達によって人間の感覚はむしろ退化してるのではないだろうかという批判からこのようなアプローチをとったということらしいです。

■ex-formation
informationが「知らせる」ものであるとしたら、ex-formationは、「知らないという事を分からせる」という概念らしいです。この講演で一番面白いと思った部分です。

Gucciについて「分からせる」のではブランド戦略にならなく、「いかにあなたがGucciについてしらないのか」を分からせるからお客さんは魅きつけられるという話を例に出していました。(トム・フォードの辞めた今のGucciは全然そんな感じがしなくて寂しいですが。)

作例としては、武蔵美の学生と四万十川に対して何らかのビジュアルコミュニケーションを作るプロジェクトをあげていました。その一つに四万十川の源泉から河口までの写真を撮り、川の清流の部分にアスファルトの道路を合成したイメージがありました。道路の真ん中には中央分離帯の白線があり、河口にたどり着く頃には70車線もの太さになってるというものでした。


どちらのアプローチもコミュニケーションの根っこである「知っている」ということはどういう事だろうかという事から出発してるようです。

主にインターネットでは断片的な情報があふれていて、薄っぺらい情報を得ただけで多くの人は「知ってる、知ってる。」と言ってる事を批判しています。たしかにそれはそうなのだけど。

昔読んだ、(というか途中で挫折した)本に「銃・病原菌・鉄」というのがあって、その中にインカ帝国がスペイン軍に勝てなかったのは、科学技術でも軍事力でもなく、情報の差だったと言う話が出てきます。たぶん、スペイン軍はインカ帝国について知っている事って「ああ、知ってる、知ってる」くらいの事だったのじゃないかと想像します。世の中にはそういうクリティカルな情報だってあると思います。

また、昔は、ぼくみたいな庶民が知る由もなかったような情報が、圧倒的なスピードで広まっていっているのも事実です。たしかに薄っぺらい「知ってる、知ってる」程度のものかもしれないけど、やはりその前と後では何かが決定的に違っていると思います。

インターネットでいらない情報があふれて、溺れちゃうようなら、役立つ物や、必要なものや、いままで知らなかった情報を取り出せる仕組みをデザインするのが筋なんじゃないかなと思いました。

そういう意味でex-formationというアプローチは面白い。
インターネットの世界にもex-formationはもっと増えるべきなのでは。

■原さんについて
デザインに対してとても誠実な人だと思いました。僕が「知ってる、知ってる。」程度のことですけど(笑)。

原さんのように、概念とかについてちゃんと考えるのは、めんどくさいし、時間もかかるし、あんまり儲かんないかもしれないし、クライアントも含めて、お客さんにとっては概念なんてどうでも良くて、基本的には、結果だけあればそれで事足りると思います。「うわーすげー概念だ。」と思って商品を買う人ってあんまりいない気がします。

けど、そこをちゃんと掘り下げないと「ぐっと来る感」が出ないのだろうなあ。作り手はインスタントであってはいけない。「ex-formation」みたいな発想も概念をきちんと掘り下げた結果なのでしょう。

間違いなくトップランナーの一人でしょう。

デザイナーなら読んでおきたい一冊です。

ぼくはあまりピンとこなかったですけどHAPTICは人気あるみたいです。

2005年11月21日

加速するマッシュアップの先にあるもの

ちょっと前にNingというサービスが界隈で話題になってて、周回遅れでBeta Developerアカウントを申請してみました。

Ningをぱっと見て思い出したのは、掲示板ホスティングサービスです。インターネットに掲示板が現れたときはそれなりにインパクトがあったと思うのですが、2005年の今じゃありふれた仕組みの一つだと思います。

それと一緒で、猛烈な早さでソーシャルなんとかサービスもありふれた仕組みになりつつあるんだなあと。

プラス、del.icio.usのクローンも、Flickrのクローンも、snsもオープンソース化されつつあったりして、それこそ僕みたいなデザイナーでも参入障壁は限りなく下がりつつある。

そのうち「サクサク作成君」(@niftyが提供していた簡単にホームページが作れるサービスです。)みたく、「サクサク・ソーシャルサービス作成君」みたいなのが現れるのも時間の問題かと。

掲示板の仕組み自体が陳腐になっても未だに某匿名掲示板を見てる人が多いみたいに、参入障壁が下がった世界では結局の所ブランドが物を言うのだと思います。

技術的なことをキャッチアップするのはそれなりに楽しい事なのだけど、知らず知らず楽しくやっている先にあるのがブランド至上主義の強化なのかあと思うと、なんだかなあと思ってしまいます。

それに打ち勝つにはイノベーションを続けるしか無いのか。楽しさは止まらないのだし。

2005年11月28日

たてこんでます。

最近全然更新してないです。
仕事もそれなりに立て込んでるのですが、個人的なプロジェクトにかかりきりで。。。
たぶん年明けくらいにはサプライズをお届けできそうなのですが。

AHAH: Asychronous HTML and HTTP

メモ。

XMLの代わりにHTMLをそのまんま差し込んでしまえば、XMLの解析部分の手間が省けますねという話。確かに便利そうですね。

自前でデータ用意できるときは良いですが、RSSみたく外から取ってくるときはサーバー側で整形のプロセスが入っちゃうのがなあ。

画面遷移が無いというのはよいかも。

via:Zopeジャンキー日記

PHP5でXMLのパース

仕事でデータ量の多いXMLファイルをCSVに変換する必要があったのでちょっと調べて作ってみた。
動作環境はPHP 5.0.4 OSX10.4です。

<?php
$str= <<<DATA
<?xml version="1.0"?>
<root>
	<parentnode ID="1" NAME="大カテゴリ">
		<node ID="1" NAME="中カテゴリ">
			<node ID="1" NAME="小カテゴリ">
				<hoge ID="2" NAME="さとう"/>
				<hoge ID="3" NAME="sakana"/>
				<hoge ID="4" NAME="sato"/>
				<hoge ID="5" NAME="skn"/>
			</node>
		</node>
	</parentnode>
</root>
DATA;
// ↓これがみそ。
$root = simplexml_load_string($str);
foreach($root->parentnode[0]->node as $node){
    foreach($node->node as $subnode){
        foreach($subnode->hoge as $hoge){ 
            echo $root->parentnode[0]['NAME']
            .",".$node['ID']
            .",".$node['NAME']
            .",".$subnode['NAME']
            .",".$hoge['ID']
            .",".$hoge['NAME']."\n";
        }
    }
}
?>
出力結果:
大カテゴリ,1,中カテゴリ,小カテゴリ,2,さとう
大カテゴリ,1,中カテゴリ,小カテゴリ,3,sakana
大カテゴリ,1,中カテゴリ,小カテゴリ,4,sato
大カテゴリ,1,中カテゴリ,小カテゴリ,5,skn

たったこれだけでXMLをパースできるとは。
うーむ。素晴らしい。
今日からPHP5推進派になりました。

2005年11月29日

Ningのデベロッパーアカウント

周回遅れ気味でNingのデベロッパーアカウントを取得しました。
開発者向けドキュメントを時間をみて読んでます。

PHP5推進派としましては(って何?)外せないわけです。
Ningの仕組み自体が自サーバーに欲しいと思ってるのは僕だけでないはず。

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