このBlogをはじめるにあたって以下のポリシーを決めてました。
- いわゆる「日記的」な事は書かない。
誰が昨日観た映画の感想なんか読みたいかっつーの。 - 学んだ技術・ビジネスを中心に仕事の事を書く。
人のためというより、自分の成長に役立てたいからです。 - 自分が勤めている会社の事は書かない。
お世話になってる手前もあって、いい事も悪い事も書きたくないです。
まあ、決まりは破るためにあるのだからいいですよね。
という前置きで。
今日、DIRECTORS LABEL 4+1枚組スペシャル・パック (初回限定生産)が届きました(爆)。
前回リリースのDIRECTORS LABEL スペシャル・トリプル・パック (初回限定生産)のときもそうだったのですけど、それはそれは心待ちにして待ってたものです。とりわけ、Jonathan Glazerが観たかったです。
Jonathan Glazerは、ジャミロクアイの床がぐりぐり動きまくりの「Virtual Insanity」のPVとかを撮った人です。(実際は大勢の人が建物自体をぐりぐり動かしてるそうですが。)
なんというか、この人の撮る映像はアイディア自体は実行するのがばかばかしくなるくらい単純なのだけど、本当にやってしまうのが面白い、みたいなところがあります。あと、挑発的な人間のかっこよさを撮らせたらぴか一です。
6年くらい前の僕がいた頃のイギリスでオンエアされてた、海でサーファーを追う巨大な白馬の、ギネス(ビール)のTVコマーシャルを撮っています(このDVDにも収録されているのでぜひ観てみてください)。馬と波のダブルイメージってそんな突飛なものだとも思わないのだけど、実際当てはめてみると、度肝を抜くくらいの迫力の映像になってます。
こういうのを観ちゃうとアートの世界っていいよなあと思っちゃいます。
翻ってビジネスの世界でも、
- Yahoo BB!はありえない回線叩き売りで顧客の度肝を抜いた。
- Appleは毎回のプレゼンテーションで顧客の度肝を抜いている。
- Googleは枯れつつあるビジネスと技術を新しく読み替えて顧客の度肝を抜いている。
みたいなところでは、単純なご用聞きっぽい顧客中心主義というより、顧客に対して「ここまでついて来れるかっ!」的な挑発的なスタンスをとってるところはいくらでもあるわけで。(ビジネスの実態はともかく。)
昨今の多くの会社で言われている「顧客中心主義」ってなんかつまんないんですよ。「お客様が望んでいる物や事をきっちり分析して提供すれば、売り上げ等々は自然についてきます。」って事なのだろうけど。「イノベーションのジレンマ」じゃないけど、確かに長生きするのは「顧客中心主義」なのかもしれないけど、ひょっとすると、世界を変えるのは「顧客挑発主義」なのではと、このビデオを見終わって考えました。(変なDVDの感想ですみません。)
アートとか、映像とか、デザインとかやってる、いかにもな人より、「三度の飯より秋葉通い」みたいな人にこそ、ぜひ観てもらいたいです。
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